英検3級に出てくるingの使い方を徹底解説!現在進行系・過去進行形を理解しよう

英検3級に出てくるingの使い方を徹底解説!現在進行系・過去進行形を理解しよう

すでに英検5級では現在進行形、4級では過去進行形が出題されていますが、進行形は重要な表現なので3級でもよく出題されます。また、3級の場合は受動態や分詞も出題範囲となり、進行形との使い分けに注意しなければなりません。

ここでは現在進行形・過去進行形の基本的な使い方と合わせて、紛らわしい表現との見分け方も解説します。進行形が苦手だという人はもちろん、他の表現との区別をはっきりさせたい人もぜひ確認してください。

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目次

進行形の基本をおさらいしよう

まずは基本形を確認しておきましょう。特に学習してから時間が経つと、細かい部分を忘れてしまうことがあるので、疑問文や否定文の形も合わせて見ていきます。

進行形を使いこなすためには基本形を確認

基本形1:肯定文

be動詞+(動詞)ing

【例文】He is reading a book.(彼は本を読んでいます)

be動詞は主語や時制に合わせて変わるので、上の例を過去進行形にすると「He was reading 〜」という形になります。

be動詞の後ろは基本的に動詞に「ing」を付けるだけですが、単語の語尾が「e」の場合は「e」を取ってから「ing」を付けてください。「coming」「having」などですね。

また、「running」「swimming」「getting」など、語尾を重ねてから「ing」を付ける場合もあります。「単語の末尾が短母音+子音となる場合」というルールがありますが、該当する単語の数は少ないので、そのまま覚えても良いでしょう。

基本形2:疑問文

Be動詞+(主語)+(動詞)ing 〜?

【例文】Was he reading a book? (彼は本を読んでいましたか?)

進行形の疑問文はbe動詞の疑問文と同じ構造なので、be動詞と主語の語順を入れ替え、be動詞を文頭に置きます。「(動詞)ing」の形はそのまま残るので、誤って原形にしてしまわないようにしましょう。

基本形3:否定文

be動詞+not+(動詞)ing

【例文】He is not reading a book.(彼は本を読んでいません)

こちらもbe動詞の否定文と同じ構造なので、be動詞の後ろに「not」を入れます。その他の語順は変わらないので、「not」の後ろはそのまま「(動詞)ing」が残っています。もちろんbe動詞と「not」を短縮し、「isn’t reading」としても問題ありません。

進行形になる単語とならない単語の違い

1つ注意してほしい点は、進行形は動作を表すということです。そのため気持ちや状態を表す単語である「like」「know」「live」などは進行形になりません。

つまり「私は東京に住んでいます」という文があっても、「〜している=進行形」と考えてはいけないのです。状態と動作の区別は難しい場合もありますが、イメージとして動作は「今はしているけれど、近いうちに終わること」です。「走っている」「読んでいる」などの動作は、長くても数時間後には終わると考えられますね。

一方で「住んでいる」という場合は、数時間後に終わるというわけではなく、しばらくの間そのままだと考えられます。これは動作ではなく状態と判断できるので、進行形にはせず、現在形で表現するのです。したがって「I live in Tokyo.」という文が正解です。

また、「太陽は西に沈む」などの一般的な事実についても現在形を使うので覚えておきましょう。

進行形の基本問題にチャレンジ!

それでは基本的な進行形の問題に挑戦してみましょう。動作と状態の違いについても意識してみてください。

【問題1】I (   )soccer then.
1.play  2.playing  3.​am playing  4.was playing

【問題2】The children (   )cleaning their room.
1.not  2.is not  3.are not  4.not are

【問題3】The moon (   )around the earth.
1. go  2.goes  3.is going  4.was going

解答・解説

【問題1】4.was playing

「then(その時)」があることから、過去の話をしていると分かります。そのため「1.play」「3.is playing」は違いますね。また、「2.playing」では動詞がない文になってしまいます。したがって答えは「4.was playing」になります。

「then」は過去進行形と合わせて使うことが多いので、知っておくと知っておくとヒントになることも多いですよ。

(日本語訳:私はその時サッカーをしていた)

【問題2】3.are not

進行形の否定文の語順は「be動詞+not+(動詞)ing」なので、「1.not」「4.not are」は違います。また、be動詞は主語と時制によって決まりますが、ここでは「The children(子どもたち)」が主語です。「children」は複数形の単語なので、使うbe動詞は「are」ですね。そのため「3.are not」が正解となります。

(日本語訳:子どもたちは部屋を掃除していない)

【問題3】2.goes

この文は一般的な事実を指したものなので、進行形にすることができません。また、「The moon」が主語なので、動詞に「es」が付きます。したがって「2.goes」に絞ることができます。

(日本語訳:月は地球の周りを回っている)

進行形と似た表現をしっかり使い分けよう

英検3級で扱われる文法は、中学校で習うほぼすべての範囲です。そのため受動態や分詞、現在完了形などの複雑な文法も扱われ、中には進行形との区別が難しいものもあります。

4択問題の中にこうした文法が混ぜられることも多いので、しっかり分けて覚えておきましょう。

英検3級で現在進行形との違いに注意する表現例

それでは現在進行形と似た表現をいくつか見ていきましょう。( )内の単語を適切な形に直すにはどうしたら良いか考えてみてください。

【例題1】English is (speak) in many countries.

★使う表現:受動態

( )の前にbe動詞があるので「speaking」に直して進行形を作ることもできますが、 それでは「英語は多くの国で話しています」という妙な文になってしまいます。「English」が話をするわけではないので、不適切ですね。

ここでは「spoken」に直し、「be動詞+過去分詞」の形で「〜される」という意味を持つ受動態を作らなければいけません。つまり「英語は多くの国で話されている」という意味になります。

意味を考えて見分ける必要があるので、思い込みで解かないように気をつけましょう。

【例題2】I saw the boy (run) in the park.

★使う表現:現在分詞

「saw」に気づいて「was running」と考えた人は、文中のポイントを逃さずに時制を確認できていたということです。ただ、「I saw the boy was running in the park.」という文は、「私は公園で少年が走っていたということが分かった」という変な意味になります。また、この使い方をする場合は基本的に「see that 〜」という形なので、「that」が足りません。

ここでは現在分詞を使った文に直す必要があります。現在分詞は「(動詞)ing」の形で直前の名詞を修飾し、「〜している(名詞)」という意味を作ります。そのため「running」に直し、「私は公園で走っている少年を見た」という文にしてください。

「see+(人)+現在分詞」の形で「〜している(人)を見る」という形はよく使われるので、覚えておきましょう。

【例題3】My mother is (take) me to a museum tomorrow.    

★使う表現:近未来

be動詞があるため「taking」に直したものの、意味がいまいち分からないという人もいるのではないでしょうか。実は近い未来のことを表す場合も、進行形と同様に「be動詞+(動詞)ing」で表現することができます。この場合は「taking」に直すと、「母は明日私を博物館に連れて行く予定だ」という意味になりますよ。

英検3級でもよく見かける表現なので知っておきましょう。

英検3級で過去進行形との違いに注意する表現例

それでは過去進行形と似た表現も確認しておきましょう。次は実際の出題形式と同じ形式の問題です。

★使う表現:受動態

これは「3.stolen」が正解です。受動態で「先週の土曜日、僕の自転車は盗まれた」という意味になります。「4.stealing」も形の上では入りますが、「僕の自転車が盗んでいた」という文になってしまい、意味が通りません。

「1.steal」「2.stole」はbe動詞の後に続けることができないため、不適切です。

【例題2】He (   ) this book once.
1.reads  2.has read  3.was reading  4.read

★使う表現:現在完了形

「once」は現在完了形で「1度」という意味を表すためによく使われる表現です。以前に経験したことがある、という意味合いですね。ここでは「2.has read」を入れることで、「彼は1度この本を読んだことがある」という文になります。

現在形や過去進行形を使うと、「once」と合わせた時に意味が通らなくなってしまいます。

二次試験でも現在進行形はよく使われる

リーディングやリスニングの場面だけでなく、現在進行形はスピーキングの場面でも使わることの多い表現です。特に問題カードを使った応答の中では、現在進行形を使った表現が出る可能性が高いです。

【問題例】What is the man ​doing? (その男性は何をしていますか?)

【解答例】He is reading a newspaper.(彼は新聞を読んでいます)

このレベルのやり取りをする必要があります。こうした問題に対応するためには、学習時に英語音声をしっかり聞いておき、自分でも発音できるようにしておくと良いですね。問題演習の際に音声CDも聞く、自分で音読するなどの練習を重ねておきましょう。

文法学習とスピーキング対策をまとめて行うなら、オンライン英会話の活用も効果的です。

こちらの記事では英検対策におすすめのオンライン英会話を紹介しているので、参考にしてください。

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進行形のポイントを押さえ、文法力を強化しておこう

まずは基本の形を確認し、進行形について正しく理解しておきましょう。4技能全てで問われる可能性のある分野なので、自分で文を組み立て、発音する練習も必要です。

また、英検3級では複雑な文法も出てくるので、中には進行形と似た表現もあります。形だけを見て判断するのではなく、文の意味を考える、時制に注意するなど細かい部分にも注目しましょう。

そして3級受験に当たっては、文法学習以外にも必要な対策があるので、計画を立てて取り組むことが大切です。効率的な学習を行い、英検3級合格を目指して頑張ってください。

ライティングについてさらに詳しく知っておきたい方は下記記事をご覧ください。

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総合的な学習方法については、こちらの記事で解説しています。

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この記事を書いた人

純ジャパバイリンガル早大生/高校時代英語全国1位、TOEIC965点、英検1級/ 純ジャパ・留学経験なし・海外経験なし・凡人でも独学で英語をマスターする方法について発信/17000語覚えた英単語暗記法&正しい努力で超効率的な勉強をする方法▶︎noteへ

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