英検3級からは4技能全てが審査されるため、対策範囲が広くなります。中でもライティングは自己採点もしづらく、なかなか学習しづらい分野ですよね。
1つ型を覚えてしまえば、どんな質問が出てもその型を応用して英文を作ることができます。
自分の使いやすい型を探して、それを使いこなせるようになりましょう。
ここでは汎用性の高い表現である「I have two reasons.」について詳しく解説していきます。
そもそも英検3級のライティングってどんな試験?
ライティングのCSEスコアはリーディング、リスニングと同様に550点満点です。出題数は1問ですが、筆記試験の3分の1を占めるというわけですね。また、書く際は語数を目安範囲におさめることと、主張と理由が矛盾しないことを意識しましょう。
ライティングで出題されるのは、例えば以下のような問題です。
【例題】下記の質問について、あなたの考えと理由2つを英文で書きなさい。語数の目安は25〜35語です。
Question : What do you want to be in the future? (あなたは将来何になりたいですか?)
<解答例・解説>
I want to be a baker because I like to make bread. I sometimes make bread at home. Also, I think bread can make people happy. I want to see people’s smiles. (32語)
(私はパンを作るのが好きなのでパン屋になりたいです。私はときどき家でパンを作ります。また、私はパンは人々を幸せにしてくれると思います。私は人々の笑顔を見たいです。)
解答例のように「主張(パン屋になりたい)→理由1(パンを作るのが好き)→理由2(パンは人々を幸せにしてくれると思う)」の順で書くと書きやすいので、テンプレートとして覚えておきましょう。
また、審査観点は内容、構成、語彙、文法の4つです。
- 質問に沿った考え(主張)が書かれているか
- 接続詞などを使った論理的な構成になっているか
- 正しい語彙が使われているか
- 正しい文法で書けているか
という点が基準となるので、自分の解答を採点する時の参考にしてください。
こちらの記事ではライティングについてより詳しく解説しています。
「I have two reasons.」を使いこなすためのポイント
英検3級のライティングにおいて、知っておくと差がつくフレーズの1つに「I have two reasons.」があります。この文の意味や、文中のどこで使うのか、そして使うときの注意点は何か、という部分を確認していきましょう。
意味は「2つの理由があります」
「have」の訳には「持っている」だけでなく、「〜がある」という意味もあります。
「何か質問はありますか?」と尋ねる際は「Do you have any questions?」と言いますね。
「I have two reasons.」の場合も同じように「〜がある」という意味で使っているため、「2つの理由があります」という訳になります。
この時「reasons」と複数形の「s」が付いていることに注意しましょう。
主張と理由をつなぐ際に使う
理由を述べる際には「なぜなら」という意味で「bacause」を使いたくなりますが、文頭での使用はできるだけ避けた方が良いでしょう。
本来は「I want to a baker because I like to make bread.」のように、文と文をつなぐ際に使う単語であるためです。
文中に「because」を入れる分には問題ありませんが、1文が長くなってミスをするリスクが上がってしまいます。かといって「I want to a baker. I like to make bread.」というように文を羅列してしまうと、論理性に欠ける場合があります。
こうした問題を1度に解決できるのが「I have two reasons.」です。主張の後にこの文を挟むことで、次に理由を示す文が来ることが分かります。シンプルな文を使いながらも、論理的な構成が完成するのです。
後ろにくるのは「First,〜」「Second,〜」
「2つ理由がある」と言っているので、続く自然な流れは「まず〜」ですね。ここでは「First,〜」を使いましょう。
「,」も必要なので忘れないようにしてください。
理由の1つめが書けたら、「Second,〜」を使って2つめの理由を書きます。
あるいは「Also,〜」(また〜)を使っても問題ありません。
「I have two reasons.」とセットで覚えておいてください。
「There are two reasons.」としてもほぼ同じ意味を表す
こちらも「I have two reasons.」と同じように「2つの理由があります」という意味を表します。「There is / are 〜」という形で「〜がある」という意味になるこの構文は、他の場面でも使うことが多いので知っておきましょう。
好みで使い分けて構いませんが、「There are〜」を使う場合は「two reasons」が主語となるため、be動詞が「are」であることに注意してください。
語数を稼ぐには語尾に付け足す
基本形は「I have two reasons.」で4語ですが、このフレーズは細かい語数調整にも便利です。
「〜 for it.」(その理由は2つある)とすれば2語、「〜 why I think so.」(私がそう思う理由は2つある)とすれば4語をプラスできますね。語数が足りなくなりがちな人は覚えておくと良いでしょう。
実際に使う練習をしてみよう
それでは下記の例題に対し、「I have two reasons.」を使って考えてください。25〜35語におさまるように意識してみましょう。
<解答例・解説>
(主張)I like swimming better than skiing.
I have two reasons.
(理由1)First, I like to be in the water because I can relax.
(理由2)Second, I’m not good at skiing, so I don’t like it.(31語)
文の最初は主張として自分の考えを述べましょう。質問文で使われている文法を生かして書くと、間違いの少ない文を書くことができますよ。
主張を書いたら後ろに「I have two reasons.」を置き、話の筋を理由に切り替えます。その後は「First,〜」「Second,〜」を付けてからそれぞれに理由を表す文を書けば、解答ができ上がります。
(日本語訳:あなたは泳ぐのとスキーをするのではどちらが好きですか?
私はスキーより泳ぐ方が好きです。理由は2つあります。まず、私はリラックスできるため水の中にいることが好きなのです。次に、私はスキーが得意ではないので、好きではないのです。)
【問題2】Do you like to study English?
<解答例・解説>
(主張)Yes, I do.
There are two reasons.
(理由1)First, I think English is useful, so I want to learn English.
(理由2)Also, I like to watch an English movie.(27語)
Yes / Noで答える形式の質問がきた場合も、まずは主張としてはいかいいえを答えてください。その後ろに「理由は2つあります」というフレーズを挟み、はい、またはいいえとした理由を説明していきましょう。「Also,」と「Second,」はどちらを使っても構いません。
(日本語訳:英語を勉強するのが好きですか?
はい、好きです。理由は2つあります。まず、私は英語は有益だと思っているので、英語を学びたいです。また、私は英語の映画を見るのが好きなのです。)
一回だけ添削してもらうことも可能
「英文添削アイディー」は、166円から英文添削を行ってくれる英語学習サービスです。
英検一級・TOEIC900点以上の英語力を持つ専門家が、あなたが作成した英作文に対する修正・アドバイスをしてくれるため、ライティング対策にぴったりです!
料金体系は「ポイント支払い(都度利用)」と「定期券支払い(停学利用)」の2つです。
「1回だけ自分の英作文を添削して欲しい」という時にも役立ちます。
今なら、「新規無料メンバー登録」することで無料利用ポイント(1~2回分)がプレゼントされます!
ライティングは型を使って高得点を目指そう
ライティングというとその場で文を作りあげるイメージかもしれませんが、英検合格を目指す場合はある程度の型、つまりテンプレートを作っておくことをおすすめします。
テンプレートを作っておくメリットは間違いが減ること、そして短時間で文が完成することです。ここでは「I have two reasons. First,〜. Second,〜」について解説しましたが、他にも役立つテンプレートはたくさんあるので、使いやすいものを身につけておきましょう。
テンプレートを覚えるだけでなく語彙力も高めておけば、テンプレートに単語を当てはめるだけで英文が完成します。
ミスのない英文を短時間で作り、高得点を目指しましょう。ライティングでしっかり点数を取ることが、英検3級合格への大きな一歩となりますよ。
ライティングですぐに使えるテンプレートはこちらにまとめているのでご覧ください。
英検3級の総合的な学習方法については、こちらで解説しています。
コメント