「英検準二級のリーディング対策法が知りたい!」
「英検準二級の長文問題が苦手。」
「英検準二級の長文の読み方や解くコツはある?」
この記事では、英検準二級のリーディングの解き方やコツ、効果的な勉強方法を詳しく解説しています。
最後までお読みいただければ、英検準二級のリーディングに自信を持って挑戦できるようになります!
英検準二級リーディングの概要!合格ラインは何割?
長文の読み方や勉強方法などを解説する前に、英検準二級リーディングの概要について説明します。
テストの内容をしっかり理解できていないと、正しい対策は不可能です。
まずはこの章で、試験内容や問題レベルなどを把握しておきましょう!
試験内容
英検準二級のリーディングテストは以下の内容で構成されてます。
形式 | 内容 | 問題数 | |
大問1 | 短文の空所補充問題 | 空欄に適した語句を選ぶ (選択肢4つ) | 20 |
大問2 | 会話文の空所補充問題 | 会話文に適切な分野語句を選ぶ (選択肢4つ) | 5 |
大問3 | 長文の空所補充問題 | 空欄に適した語句を選ぶ (選択肢4つ) | 5 |
大問4 | 長文の内容一致問題 | 長文を読み、内容に関する質問に答える (選択肢4つ) | 7 |
大きく分けると、
- 短文問題が合計25問
- 長文問題が合計12問
用意されています。
一次試験の試験時間は合計75分(+リスニングが25分あります)ですが、試験時間をすべてリーディングに使えるわけではありません。
ライティング(大問5)も含めて75分で解き終える必要があります。
大問1・2の内容をチェック
大問1では、短い文章の空所部分に当てはまる選択肢を選びます。
合計20問が用意されています。
大問2では、短い会話文の空所部分に当てはまるものを4つの選択肢から選びます。
合計5問です。
大問3・4の内容をチェック
大問3と4は長文問題になります。
大問3は、パッセージの中にある空所に当てはまるものを選ぶ形式です。
大問4は、パッセージの内容に関する質問に答える問題形式になっています。
リーディング問題の難易度
「英検準二級リーディングの難易度ってどのくらいなの?」
まだ準二級に挑戦したことが無い方は、問題レベルが気になっているのではないでしょうか。
結論を言うと、準二級リーディングの難易度は「高校中級レベル」です。
こちらの画像は、実際に準二級で出題された長文問題のパッセージです。
登場する単語が、高校で習うようなレベルであることがお分かりいただけるでしょうか。
つまり、準二級のリーディングで合格基準点を突破するには、高校中級程度の英語力が必要になるということです。
リーディングの合格点目安
「リーディングで何点くらい取れたら合格に近づけるの?」と気になった方もいるはず。
英検準二級の合格目安となる点数は発表されていて、
- 一次試験→1322点
- 二次試験→406点
と設定されています。
一次試験の満点スコアは「1800点」で、その内訳が
- リーディングの満点→600点
- ライティングの満点→600点
- リスニングの満点→600点
です。
つまり、一次試験全体で「約73%(1322点 / 1800点)」の点数を取れば合格できると考えられます。
リーディングだけに置き換えれば、600点の73%なので「およそ440点以上」を目標にすれば合格に近づきます!
ただし、「何問正解すれば440点以上取れるか」は断言することができません。
なぜなら、英検では「CSEスコア(合格基準スコア)」という独自の得点算出方法を用いているからです。
英検準二級の難易度や合格率などについては「英検準二級のレベルや合格率はどれくらい?合格点を突破するための勉強法を完全解説!」という記事でより詳しく解説しています。
気になる方はチェックしてみてください。
自分のモチベーションを高めるためにも目標を設定したいという場合は、とにかく「リーディングで7割以上の正答率を目指す」ことを意識するようにしてください。
英検準二級リーディングの解き方やコツ
上記の説明を読んで、「本番のリーディングで70%以上も正答するって難しそう」と感じた方がいるかもしれません。
でも安心してください!
準二級リーディングの解き方やコツを理解しておけば、合格ラインは十分狙うことができます。
この章では、準二級の受験生に覚えてもらいたい「リーディングの解き方・コツ」を解説します。
短文問題の解き方
まずは短文問題の解き方について解説します。
短文問題は「大問1」と「大問2」が当てはまります。
短文問題を解く上で意識して欲しい点が2つあります。
- 時間配分に気をつける
- 消去法で考える
- 単語・熟語・会話表現の暗記が重要
時間配分に気をつける
準二級のリーディングでは、全37問中「25問」が短文問題(大問1・2)が占めています。
問題数が多い分、全問解き終えるまでに時間がかかります。
そのため、大問1と2の解答時間が長くなると、大問3・4の長文問題を解く時間がなくなってしまいます。
長いパッセージを日本語に直しながら読み進めるのは時間がかかるため、大問3・4になるべく多くの時間を残しておきたいところ。
なので、短文問題は「あまり考えすぎず」スムーズに解き進めることが重要です。
リーディングにおける理想の時間配分は以下の通り↓
目安の解答時間 | 試験合計時間 | |
大問1 | 20分 | 75分 |
大問2 | 5分 | |
大問3 | 10分 | |
大問4 | 15分 | |
大問5(ライティング) | 20分 | |
見直し | 5分 |
短文問題を「合計25分」で解き終えることが理想です。
スムーズに問題を解くためにも、「分からない問題はすぐに飛ばして次に進む」ことを意識して短文問題に取り組むようにしてください。
消去法で考える
大問1や2で分からない問題が出てきたら、消去法を意識しましょう。
準二級のリーディングは4択になっているので、「これは無さそうだな」という選択肢を2つくらい消去できることがあります。
上の画像は、「2021年度第1回」の大問1で出題された問題です。
文章を読んでみると、「勉強中だからテレビの音を落として欲しい」とお願いしていることが分かります。
選択肢の中から「ボリュームを落とす」の意味になる熟語を選びたいのですが、どれが正答か分からないとします。
そんな時に消去法を使いましょう!
熟語の意味がそれぞれ分からなくても、
- 選択肢①のlook
- 選択肢③のfill
は「落とす」という意味には使われなさそうと推測できるのではないでしょうか。
なので、選択肢①と③は消去します。
残ったのは、②turn downと④drop byの2つです。
②は「down」、④は「drop」がそれぞれ「ボリュームを落とす」の意味合いを持ちそうな感じがします。
ちなみに、正解は②の「turn down」です。
選択肢の意味はそれぞれ
- look up→見上げる
- turn down→音量を下げる
- fill out→ふくらむ
- drop by→立ち寄る
消去法で②と④に絞った時点で、正解確率は50%です。
適当に選択肢を選んでも、半分の確率で正解できます。
この例のように、答えが分からない問題は消去法を活用することで、正解する確率を挙げることができます。
もし正解できなかったとしても解答にかかる時間を節約できるので、他の部分で得点アップが狙えます!
単語・熟語・会話表現の暗記が重要
ここまで読み進めていただいた方は分かったと思いますが、短文問題で合格ラインを突破するには「単語・熟語・会話表現の暗記」がものすごく大切です。
なぜなら、大問1・2は単語や熟語の意味が分からないと解けない問題がほとんどだから。
準二級に合格したい方は、単語・熟語の暗記学習をサボらず行うようにしてください。
詳しい勉強方法は記事後半で解説します!
長文問題の読み方のコツ
この記事をご覧になっている方の多くが
- 「長文を読むのが苦手」
- 「長文問題に自信が無い」
と感じているのではないでしょうか?
長文問題が不安な方は、以下のポイントを意識してください。
- 題名と選択肢を先読みする
- ディスコースマーカーに注目する
題名と選択肢を先読みする
長文問題はまず「題名と選択肢を先読みする」ことから始めましょう。
題名と選択肢をあらかじめ読んでおくことで、「どんな内容の長文か」を把握できます。
これから読む文章の内容が分かっているだけで、英語の文章が読みやすくなります!
ディスコースマーカーに注目する
もう一つ大切なのは「ディスコースマーカーに注目する」ことです。
ディスコースマーカーとは「話の展開を示す単語」を意味します。
ディスコースマーカーの例
- 逆説→however,but,still,yet
- 対比→while,on the contrary,some~others~
- 譲歩→though,even if,even though,in spite of~
- 原因根拠→because,for~,now~that
- 例示→for example,such as,for instance
上記に挙げたようなディスコースマーカーに注目するだけで、英文の読みやすさが大きく変わります。
英語長文の読み方については、別のページでより詳しく解説しています。
長文読解に苦手意識がある方は、ぜひ以下のページをご覧ください!
英検準二級リーディングの対策におすすめの参考書
この章では、英検準二級リーディングの対策におすすめの参考書をご紹介します。
ここで紹介するテキスト・問題集を使って勉強を進めれば、準二級のリーディングは十分合格レベルを狙えるようになります。
英検準2級 でる順パス単
リーディングを解く上で欠かすことができないのが「単語の意味を理解する」ことです。
単語が分からなければ、準二級のリーディングでいい結果を残すことはできません。
単語を学習する際におすすめなのが「英検準2級 でる順パス単」です!
過去の英検を分析し、テストに出題されやすい単語が厳選された単語帳なので、英検受験者は持っておいて損はありません。
DAILY20日間 英検準2級集中ゼミ
「DAILY20日間 英検準2級集中ゼミ」です。
この参考書は「1日30分」の学習で、一次試験合格を目指せる設計になっています。
問題形式ごとに解答のコツが解説されていて、学んだことは練習問題ですぐに復習できます。
短い時間で効率よくリーディング対策をしたい方に非常におすすめの参考書と言えます!
2021年度版 英検準2級 過去6回全問題集
自分の学習が本当に習得できているかを確かめたいなら、英検準二級の問題集を用意したほうが良いです。
おすすめは「英検準2級 過去6回全問題集」です。
この問題集には、準二級の過去問が6回分収録されているので、本番で実際に出題された問題で腕試しができます。
何度も繰り返し活用すれば、英検準二級の問題形式に慣れる練習にもなりとても便利です。
準二級に合格したい方は必ず持っておいた方がいい1冊と言えます!
「他の参考書・問題集も知りたい!」という方は、以下の記事も参考にしてください。
英検準二級リーディングの勉強方法を解説
この章では、英検準二級リーディングの勉強法について解説します。
ここで紹介する勉強法をご自身の学習に取り込むことで、準二級の合格確率が高まります!
リーディングを解くには「単語力」が必須
すでに説明しているように、準二級のリーディングを解くためには「単語力」が欠かせません。
単語勉強は避けて通れないので、しっかり対策していきましょう。
先程紹介した「でる順 パス単」などの英検用単語帳を用意して、毎日学習することが大切です。
おすすめの単語学習STEPは以下の通り↓
- 覚えるべき単語数を計算する
- 単語暗記のスケジュールを立てる
- 1回目はスムーズに学習する
- 復習を何度も繰り返す
単語を1回で覚えることができず苦しんでいる方も多いかもしれませんが、それは当然のことです。
単語帳に載っている数百~数千の単語をすべて一度で覚えられる人はいません。
なので「単語は忘れてしまうもの」と開き直って大丈夫。
その代わり、何度も繰り返し復習することがとても大切です。
適切なタイミングで苦手な単語を復習すれば、徐々に準二級の頻出単語を覚えることが出来るようになります。
準二級の単語学習法については、「英検準二級の単語を完全攻略!頻出単語や塾語、単語帳なども紹介します。」の記事でより詳しく解説しているので、単語学習が苦手な方は要チェックです。
また「英単語を覚えることが昔から苦手」という方のために、英単語の覚え方をまとめた記事もご用意しているのでぜひ参考にしてみてください。
テキストを使って短文問題・長文問題のコツをつかむ
上記で説明した短文問題・長文問題のコツを習得するために、テキストを使って練習しましょう。
「DAILY20日間 英検準2級集中ゼミ」や「英検準2級 過去6回全問題集」を使用すれば、リーディングの問題をたくさん解くことができます。
問題を解く際に、
短文問題のコツ
- 時間配分に気をつける
- 消去法で考える
- 単語・熟語・会話表現の暗記が重要
長文問題のコツ
- 題名と選択肢を先読みする
- ディスコースマーカーに注目する
上記のコツを毎回意識してください。
この勉強を繰り返すことで、徐々にコツが身についていきます!
問題集を繰り返し解いてリーディングに慣れる
準二級のリーディングで合格ラインを突破するためには「問題集(過去問)を繰り返し解く」ことも大切です。
問題集(過去問)を解く際には
ことでより良い練習が可能です。
問題集を繰り返し解いて「準二級の試験内容」に慣れることで、本番でも実力を発揮し、理想の時間配分でリーディングテストを解き終えることができるようになります!
完璧な対策でリーディングの合格目安を突破しよう!
今回は、英検準二級リーディングのコツや対策法について解説してきました。
最後にもう一度、準2級リーディングのコツを挙げておきます。
大問1・2を解くコツ
- 時間配分に気をつける
- 消去法で考える
- 単語・熟語・会話表現の暗記が重要
大問3・4を解くコツ
- 題名と選択肢を先読みする
- ディスコースマーカーに注目する
確実に準二級の合格を勝ち取りたいなら、リーディングで7割以上正解することが理想。
しかし、準二級のリーディングは決して簡単ではありませんから、対策しないままの状態では合格は厳しいでしょう。
この記事で紹介したコツや対策法を実践して、ぜひ合格目安を突破してください!
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