英検3級の単語の覚え方を解説!頻出単語やおすすめの単語帳も紹介!

英検3級の単語の覚え方を解説!頻出単語やおすすめの単語帳も紹介!

英検3級を受験しようと思った場合、まず1度過去問を解いてみてください。この時知らない単語が多いと感じた人は、すぐに語彙力を上げるための対策を始めましょう。知っている単語の数が多いほど、問題は解きやすくなります。

例えば英検3級には、一次試験の大問1のように単語を知っていればすぐに解ける問題があります。逆にライティングやスピーキングでは、単語を知らないと文の組み立てができません。リスニングでも知らない単語が多いと、文の意味がつかめず焦ってしまうでしょう。

英検3級の目安は、中学卒業程度の英語力です。つまり英語の基本がしっかりできているというレベルなので、あまり難しい話題は出題されず身近な話題が多くなっています。そのため出てくる単語も日常的なものが多いのですが、必要な単語数は約2000語と言われています。

日常的な単語とはいえ2000語を覚えるというのは、ハードルが高いと感じる人も多いでしょう。もちろん簡単に覚えられる量ではないので、考えて対策しなければいけません。

単語だけでも対策が必要な上に、その他のことについてもしっかり対策していく必要もあります。英検3級の勉強方法についてしっかり把握した上で学習を進めていきましょう。

ここでは英検3級によく出る単語を一部ご紹介し、単語の覚え方やおすすめ教材についても解説します。

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目次

英検3級に必要な単語を知ろう

まずは英検3級に出てくる単語がどのくらいのレベルなのか確認しておきましょう。ただ、ここではあくまで一部の単語のみを紹介しています。実際はもっと多くの単語が出題されます。

単語テストに挑戦

まず1問例題に挑戦してみましょう。

【訳】
A: しまった!僕のペンにはもうインクがないよ!僕が(借り)られるペンはある?
B: あるわよ。はいどうぞ。

【解答】
3 borrow(借りる)

解説

Aが発した疑問文に対してBは「Yes, here you are.」と答えているので、「はい、どうぞ」と何かを渡したことが分かります。つまりAは何かを「渡してほしい」という意味のことを言ったのではないか、と推測できます。

これに当たる選択肢は「3 borrow(借りる)」しかありません。Aが冒頭で「ペンのインクがなくなった」と発言しているのもヒントとなりますね。

選択肢を選んだ後は、実際に入れて意味が通るかどうかの確認を行うようにしましょう。

この場合は実際に入れてみると「Do you have one that I can borrow?」となり、意味が通ります。

また、その他の選択肢の意味については以下の通りです。

1 tell(話す、言う) 2 think(思う、考える) 4 put(置く、載せる)

もし「borrow=借りる」の意味が分からなければ、少々時間はかかりますが1・2・4をそれぞれ空所に当てはめてください。意味が通らないものを消していき、残ったものが答えという消去法の解き方です。いずれにせよ単語を知らないと解くことはできません。

この例題は実際の英検3級において大問1で出題された内容です。

大問1で出てくる問題には、大きく分けると3つのパターンがあります。

  • 文法問題
  • 熟語やフレーズの一部を選ぶ問題
  • 対話の内容から場面を推測し、文脈に合う単語を選ぶ問題

文法問題については、文法の基本的な知識があれば解けるレベルの問題が出てきます。ただ、英検のように時間に追われる中で取り組むと、焦ってヒントに気づけなくなってしまうこともあります。

そのため普段から問題演習を行う際に時間制限を設けるなどして、解くスピードを上げておきましょう。中学校で習う文法全てが出題範囲ですが、中でも関係代名詞や比較、完了形などが多く問われます。

POINT

熟語やフレーズの一部を選ぶ問題では、(  )の前後をよく見ることが大切です。「in fact」の「in」など、熟語の前置詞を問われることが多いので、しっかり覚えておきましょう。「a few of 〜」「a little of 〜」など使い方が似ている熟語も出題されやすいです。

そして例題のように文脈に合う単語を選ぶ問題は、単語の使い分けがしっかりできていればすぐに解くことができます。英文を読みながら頭の中で場面をイメージして、自然な流れになる単語を選んでください。

下記に単語テストを受けられるサイトをご紹介しますので、ぜひ挑戦してみましょう。

  • 英語検定に挑戦!3級単語4択テスト
    実際の試験のような穴埋め問題になっています。web上で解答して答え合わせもできるので、場所を選ばず取り組むことができます。
  • Weblio 語彙力診断テスト
    英和辞典、和英辞典として有名なweblioが作成しているテストです。web上で解答した後は正答率に合わせたコメントとランクが出るので、現在の自分の力を把握しやすいです。
  • ぷりんと保管庫
    実際に印刷して単語学習をしたいという人におすすめです。pdfファイルになっているので、印刷してじっくり取り組むことができます。

単語一覧

英検3級で使われる代表的な単語、熟語を一部ご紹介します。単語を見て意味が浮かぶか、そして意味から単語を思い浮かべられるか確認してみましょう。

単語意味
agree with 〜〜に賛成する
bad悪い ※比較級:worse 最上級:worst もよく出る
belong to 〜〜に所属する
decide決心する
good良い ※比較級:better 最上級:best もよく出る
hobby趣味
last(形容詞)最後の (動詞)続く
popular人気のある
remember覚えている、思い出す
wonder(不思議に)思う

ここに紹介したものはほんの一部ですが、このくらいのレベルの単語が出ると考えてください。特に前置詞がセットになっているものは穴埋めで問われることもあるので、合わせて覚えましょう。

比較もよく問われる部分で、特にbadやgoodのように不規則変化をするものは出題されすいので確実に覚えましょう。加えて後ろにthanが付いたら比較級が入るなどの基本的な文法知識があると、数秒で正解を選ぶことができます。

また、lastのように品詞によって全く違う意味で使われる単語もあります。そのため、例えば「last=最後」と覚えていると、「The meeting lasted two hours.」(その会議は2時間続いた)という文は訳せません。全ての日本語訳を覚える必要はありませんが、品詞によって意味が違うものはそれぞれ代表的な意味を押さえておきましょう。

英検3級の単語を学習するポイント

上述の通り、英検3級において語彙力は絶対に必要です。とはいえ2000語をただ覚えるのは大変ですし、限られた時間で単語だけを対策すれば良いというわけでもありませんね。

そのため、なるべく短い時間でたくさん覚える工夫を取り入れましょう。

単語リストを作る

自分でオリジナルの単語リストを作る方法は、原始的ですが確実に効果があります。例えば過去問などを解いていて分からなかった単語があったら、意味と合わせて紙に書き出していくのです。最終的には自分の苦手に特化した単語リストが出来上がりますよ。

ノートにまとめていくのも良いですが、おすすめは1枚の紙に1語を書き、まとめてリングで止めるやり方です。紙の表には単語、裏には意味を書くだけでなく、単語によっては不規則変化の過去形や比較級なども書いておくと便利です。時々順番をシャッフルする、あるいは覚えた単語を抜いていっても効果的に覚えることができます。

気をつけてほしいのは、リストを作って終わりにしてはいけないということ。覚えるまで繰り返し復習し、その後も定期的に振り返ると良いですね。

声に出して読む

「単語は書いて覚える」という考えの人は一定数いるでしょう。これは学校の定期試験なら効果を発揮するかもしれませんが、英検対策においてはかなり非効率です。それは基本的にマークシート形式なので、正確なスペリングが求められる場面はライティングしかないため。そして何度も書くことによる労力と時間があれば、他の対策に向けたいところです。

代わりにおすすめするのは、単語を音読しながら覚えるやり方です。視覚と聴覚を同時に刺激することで記憶に残りやすくなる上、発音やアクセントの位置が確認できるためリスニング対策にもなります。音声データがついているものは、それを聞いてから発音するとより正確な音が身に付きますよ。

英検3級対策におすすめの単語帳4選

ここまで単語の学習ポイントについて解説しましたが、いつでもどこでも単語に触れるためには、市販の単語帳も便利です。ここではインターネットでも買うことのできる、おすすめの単語帳を4つ紹介します。

よく出る単語から順に学ぶ

試験までの時間が限られているため、よく出るものから効率的に学習したいという人はこちらの単語帳がおすすめです。

でる順 パス単(旺文社)

こちらは、英検の過去問集なども人気の高い旺文社が出している単語帳です。過去問を分析した上で単語を「でる順」に並べているので、優先度の高いAから順番に覚えていくのが良いでしょう。

音声のダウンロードができるので、正しい発音も合わせて学ぶことができます。確認テストがついていて積み残しに気づきやすいのも安心ですね。

ランク順 英検3級 英単語1350(学研プラス)

学研プラスも英検対策書をいくつも出していて、人気の高い会社です。こちらも過去問の分析に基づいて、出やすい単語から順番に並んでいるため、効率的に覚えることができます。

また、例文や使い方の解説も載っているので、どのように出題されるのかイメージしやすいのも特徴です。無料アプリを使えば、覚えた単語をクイズ形式で復習することもできますよ。

単語と例文を合わせて学ぶ

単語のそのものの意味は覚えられても英文の中でうまく使いこなせない、という人にはこちらがおすすめです。

英検3級 文で覚える単熟語(旺文社)

これはその名の通り、英文を読みながら単語や熟語が覚えられるというものです。そのため、語彙力と合わせて読解力まで鍛えられるという嬉しい効果が付いてきます。長文が苦手な人にもおすすめです。

また、CDが付属しているのでリスニング対策としても有効です。1冊をやり込むことで英検3級の総合的な対策が可能となります。

例文でまるごと覚える 合格できる単熟語(アスク)

こちらも英文を読みながら単語を覚えるものですが、「文で覚える単熟語」に比べて少々難しい印象かもしれません。ただ、1つの例文に必要な単語がいくつも詰まっているため、読むべき例文の数はかなり少なくなっています。

1日当たりの目安もついていて、21日で1冊完了する形になっています。CDを使えばリスニング対策もできますし、文法も一緒に覚えることができます。

頻出単語を覚え、英語力を強化しよう

英検3級は英語に必要な4技能全てを審査される試験ですが、語彙力は全ての技能において武器になります。知っている単語なら聞き取りもしやすいですし、英文も読みやすくなります。書く際、話す際などは自分で英文を組み立てなければなりませんが、その時も単語を知っていればスムーズに作ることができます。

ただ、必要な語数はかなり多いので、効率の良い覚え方が必要です。自分で単語リストを作ったり、市販の単語帳を活用したりと工夫してみてください。その際は書いて覚えるのではなく、ぜひ音読しながら覚えるようにしましょう。

単語は覚えていればすぐに役立つので、試験直前まで意識して語彙を増やしていくと良いですね。語彙力を武器にして、英検3級の合格を目指してください。

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この記事を書いた人

純ジャパバイリンガル早大生/高校時代英語全国1位、TOEIC965点、英検1級/ 純ジャパ・留学経験なし・海外経験なし・凡人でも独学で英語をマスターする方法について発信/17000語覚えた英単語暗記法&正しい努力で超効率的な勉強をする方法▶︎noteへ

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