英検は、公益財団法人英語検定協会が主催する日本最大級の英語技能検定です。
そのうち4級は「中学中級程度」のレベルの試験とされており、そこで必要な語彙力は800~1300語ほどと言われています。
英語で書かれた文章を読み、英語の音声を聞くためには、言うまでもなく単語などの語彙力が必要不可欠です。
そのため、英検4級に合格するためには単語の勉強をすることを避けて通ることはできません。
そこでこの記事では、これまで学習塾で多くの生徒に英語指導をしてきた実績のある私が、英検4級合格に向けて必須となる英単語についてまとめました。
単語を効率的に覚えるコツや、オススメの単語帳・WEBサイトについてもご紹介していますので、是非参考にしてみてください。
この記事を最後まで読めば、英検4級に必要な単語についてバッチリ理解できますよ。
英検4級対策で単語はどれくらい重要?
英検4級に必要な単語・熟語の知識は約800~1300語と言われています。
1つ前の段階である英検5級が400~600語前後とされているので、少なく見積もっても追加で400語、だいたい2倍前後の単語・熟語に関する知識が必要ということになります。
また、合格率の点で見ても英検4級は5級に比べて難しく、公表されている最新情報である2015年度の合格率を見ると、英検5級81.5%、英検4級69.9%と、10%以上の差があります。
英検4級のレベルや合格率については、以下の記事でより詳しく説明していますので、是非ご参照ください。
英検4級で課されるのはリーディング・リスニング・スピーキングの3種類の試験。
このうち、スピーキングは級の合否に関係しない任意の試験なので、リーディングとリスニングで点数を取ることが、英検4級合格に不可欠です。
リーディングは「英文を読んで答える試験」、リスニングは「英文を聞いて答える試験」であり、そのどちらもが英単語や熟語を組み合わせた英文で成り立っています。
だとすれば、英単語の勉強が英検4級合格のために避けて通れないものであることは、一目瞭然ですよね。
英検4級の例年合格率は平均で約7割。
リーディング・リスニングともに、英単語や熟語を組み合わせた英文を前提としていることを考えると、先ほどの800~1300語のうちの最低8割は知らないと合格は難しいでしょう。
単語とともに重要である「熟語」については、以下の記事で詳しく説明しています。是非ご参照ください。
英検4級の単語を覚えるコツ
英検4級を受ける人は、既に5級を受けているか、4級が初めての英検受験か、いずれかの場合がほとんどでしょう。
5級と比べて、4級は単語がより大切というのは先ほど説明した通りですが、単語の勉強なんてしたことが無い人も多いですよね。
「英検4級に単語が重要ってことはわかったけど、どうやって勉強すればいいの?」
そんな風に思った人も多いと思います。
というわけで、ここでは英検4級を受験するにあたって、オススメの単語の覚え方、覚えるコツについてご紹介していきます。
単語を覚えようと思ったけれど上手くいかなかった人は、是非参考にしてみてくださいね。
単語を覚えるコツ①:よく出る単語から順に覚えていく
英検4級には800~1300語が必要だと説明しましたが、それらが全て本番の試験に出てくるとは限りません。
その中には当然、「よく出る単語」と「あまり出ない単語」とが存在します。
英検4級の勉強を効率良く進めるためには、まずこの「よく出る単語」を重点的に覚えるのが近道です。
「でも、よく出る単語がどれなのかわからない・・・」
そんな人も安心してください。市販されている単語帳のほとんどは、よく出る単語から順に掲載しています。そのため、単語帳の最初の方から順に進めていけば、自然とよく出る単語が身に付くようになっています。
この先の「英検4級の単語学習にオススメの単語帳」の項目でオススメの単語帳を紹介してますので、そちらを参考にしてみてください。
単語を覚えるコツ②:自分で単語リストを作ってみる
単語を覚える際、当たり前かもしれませんが、人によって知っている単語と知らない単語は違っています。そのため、いくら単語帳がよく出る順になっているからといって、知っている単語ばかり眺めていては意味がありません。
そんな場合にオススメなのが、自分で単語リストを作ってみること。
参考書や問題集、過去問などを実際にやってみて、自分の知らない単語、意味が上手く掴めない単語があった際には、それをどんどんリストに加えていきましょう。
そうすることで、世界に1つだけ、自分のためだけの単語リストが出来上がります。
このとき、ノートやルーズリーフにまとめるのも良いですが、単語カードを利用するのもオススメです。
「表には英単語、裏には日本語訳」という風に書いておくと、隙間時間を利用して知識が定着しているかどうか確認できるので便利ですよ。
単語を覚えるコツ③:空き時間に友だちと単語クイズをしてみる
「1人で単語を勉強していると、どうしても飽きてしまう・・・」
そんな人は、友達といっしょに勉強してみるのも1つの手です。
とはいえ、「勉強」と言ってしまうと積極的に協力してもらえない可能性もあるので、あくまでクイズ形式で、遊び感覚でやってみるのがオススメです。
このとき、単語帳を使っても良いですし、自分で作った単語リストや単語カードを使うのも良いでしょう。
人に言ってもらうと、自分では気づけなかった理解不足に気づける可能性が上がりますし、何より友達の手前、恥ずかしい姿は見せたくないですよね。その気持ちが脳を活性化させてくれて、いつもより記憶力が高まること間違いなしですよ。
英検4級によく出る単語一覧
では、英検4級を受けるにあたって具体的にどんな単語が必要なのでしょうか。
ここでは、特によく出る代表的な単語を20個厳選しました。
いくつ知っているか、右側にある日本語の意味を隠しながらテストしてみてください。
単語 | 意味 |
hobby | 趣味 |
arrive | 到着する |
holiday | 休日 |
need | 必要とする |
office | 会社 |
busy | 忙しい |
always | いつも |
math | 数学 |
usually | いつもの |
forget | 忘れる |
fast | 速い |
answer | 答える |
still | 今でも |
famous | 有名な |
bread | パン |
easily | 簡単に |
send | 送る |
social | 社会の |
often | しばしば、よく |
plane | 飛行機 |
いかがでしょう。20個のうち、いくつわかりましたか?
20単語すべてわかったという人は、素晴らしいです。油断しないで勉強していきましょう。
14~17個はわかったという人は、順調です。その調子で勉強していけば、英検4級合格まであと少しです。
わかった単語が16個以下だった人は、残念ながら英検4級を受けるにはまだ勉強が必要です。
上で紹介した「単語を覚えるコツ」を参考に、積極的に単語の勉強を進めていきましょう。大丈夫、しっかり取り組めば結果は必ずついてきますよ。
とはいえ、この20個はあくまで代表的なものです。
英検4級に必要な単語一覧が載っているサイトや、次でご紹介する英単語帳などを使って、取りこぼしが無いようにしっかり確認していきましょう。
WEBサイトの中では、こちらのサイトが詳しくまとまっていてオススメです。
音声データも聞けるので、リスニング対策としても使えますよ。
英検4級の単語学習にオススメの単語帳
「単語帳で単語を勉強したいけど、どれが良いのかわからない・・・」
そんな人のために、ここではオススメの単語帳を2つご紹介します。
どちらも英検4級対策には間違いのない1冊です。可能であれば本屋さんやWEBサイトの試し読みなどで中身を確認し、より自分にしっくり来るものを選びましょう。
学習参考書の大手「学研」が出している単語帳。
英検4級に必要な単語がランク順に載っているので、効率よく単語学習が進められてオススメです。
音声アプリにも対応しているため、リスニング対策にも◎
もう1つの学習参考書大手「旺文社」からの単語帳もやはりオススメ。
英検4級に必要な単語が「でる順」に載っているので、最初から順に覚えていくのがオススメです。「学校で習う単語・英検で出る単語」と分かれているのも便利。
こちらも音声アプリ対応なので、リスニングの対策もバッチリです。
また、これらの単語帳は単語学習だけでなく、熟語を学びたい場合にも役に立ちます。
英検4級によく出る熟語や勉強のコツについては、以下の記事で詳しく説明していますので、是非ご参照ください。
英検4級の単語テストができるサイトや本を紹介します
日本を代表する英字新聞「The Japan Times(ザ ジャパンタイムズ)」を発行している「ジャパンタイムズ」の英単語帳は、練習問題が付属しているので、単語テストとして使うのにオススメです。
もちろん単語帳としても使いやすく、各単語が入った短いフレーズが付いているので、音読しながら単語を覚えるのに最適です。
WEBサイトで単語テストをするなら、こちらのサイトをオススメします。
10問ごとのテストができるので、隙間時間などに理解度をチェックするのに最適です。
時間があるときは、是非「100問ノック」に挑戦してみましょう。これがクリア出来たら大したものですよ!
単語学習は一日にしてならず!
繰り返しになりますが、英検4級に必要な単語は、熟語と合わせて800~1300語あります。
これらを覚えるためには、1日や2日では足りません。ある程度長い期間で学習計画を立てる必要があります。
しかし、「千里の道も一歩から」
どんなに遠く見える目標であっても、達成するために最も大切なのは最初の一歩を踏み出すことです。
今回ご紹介した勉強方法や本、WEBサイトなどを参考にして、日々継続的に単語学習を続けていきましょう。
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