英検4級の過去形について解説!変化の法則を覚えれば自然に過去形が理解できる!

英検4級の過去形について解説!変化の法則を覚えれば自然に過去形が理解できる!

英検4級のレベルは「中学中級程度」、学年で言うと中学2年生で習う水準の英語力が問われます。

そこでは様々な文法事項に関する理解が必要となってきますが、特に「過去形」は苦手視している人が多い単元です。

ひとくちに過去形といってもその種類は様々で、edを付けたり付けなかったりして、何が正しいのか分からなくなってしまいがちですよね。

一見秩序が無いように見える過去形ですが、そこには一定の変化の法則があるんです。その法則さえ掴んでしまえば、過去形の理解は難しくありません。

この記事では、長年学習塾で英検を受験する生徒たちを指導してきた実績のある私が、英検4級を受けるにあたり覚えておきたい「過去形」について、基本の基本から説明をしていきます。

これを読めば、過去形の理解はバッチリ!

過去形について不安がある人は、是非参考にしてみてください。

目次

過去形って何?

過去形とは「過去の出来事を表す形」ということです。

たとえば日本語で考えてみると、「私は今日、宿題をする」という文は、現在のことを表しているので「現在形」です。

しかし、この文の「今日」を「昨日」に変えると、出来事が過去のものになります。

このとき、動詞が「する」のままでは意味がおかしくなってしまうので、適切な形「した」に直す必要があります。これが動詞の「過去形」です。

「私は今日、宿題をする」(現在形)

「私は昨日、宿題をした」(過去形)

英語でも同様に、過去の出来事を表す場合には、動詞を過去形に直す必要があります。

「でも、過去形っていろいろ種類があってよくわからない・・・」

そんな風に思う人も大丈夫!

動詞の過去形の作り方は、大きく分けて3つのパターンに分けることができます。

これらを理解できれば、動詞の過去形の作り方がしっかりマスターできるようになりますよ。

そのパターンとは、「be動詞の過去形」、「規則変化動詞の過去形」、「不規則変化動詞の過去形」の3種類。

それでは、1つずつ詳しく見ていきましょう。

be動詞の過去形をマスターしよう!

まずはbe動詞の過去形の種類から確認していきます。

英語の動詞には、be動詞と一般動詞という2種類の動詞が存在していて、be動詞は以下の3つに分けられます。

  • am ⇒主語がI(私)の時に使われる
  • is ⇒主語が三人称単数(私でもあなたでもない一人)の時に使われる
  • are ⇒主語がyou(あなた[たち])、複数の時に使われる

このうち、amとisの過去形がwas、areの過去形がwereになります。

ここで注意したいのは、amとisの過去形が全く同じ形(was)であるということ。

3種類それぞれの過去形が何になるのか、しっかり整理して覚えておきましょう。

was, wereの使い方は、am, is, areと同じなので、否定文・疑問文を作る際には、以下のような法則で文を作ります。

  • 否定文:be動詞の後にnotを付け、<be + not + ~.>の語順になる
  • 疑問文:be動詞を主語の前に出し、be動詞 + 主語 + ~?の語順になる

例文

He was happy yesterday.(彼は昨日幸せでした)

He was not [wasn’t] happy yesterday.(彼は昨日幸せではありませんでした)

Was he happy yesterday?(彼は昨日幸せでしたか?)

以上を踏まえて、be動詞の現在形と過去形の対応を表にまとめると、以下のようになります。

現在形使う場面過去形
am主語がI(私)の時was
is主語が三人称単数(私でもあなたでもない一人)の時
are主語がyou(あなた[たち])、複数の時were

一般動詞の過去形(規則変化)をマスターしよう!

続いては、規則的な変化をする一般動詞の過去形について確認していきましょう。

一般動詞を過去形にする場合、基本的には語末に-edが付きます。

たとえば、playの過去形はplayed、visitの過去形はvisitedといった具合です。

ただし、動詞の音やスペルによって、-edの付け方に若干の決まり事があります。

表にまとめておいたので、この機会にしっかり覚えておきましょう。

単語の種類-edの付け方具体例
語末がeで終わる単語-dだけを付けるsmile → smiled
語末が子音字+yで終わる単語yをiに変えて-edを付けるstudy → studied
語末が短母音+子音字で終わる単語子音字を2つ重ねて-edを付けるstep → stepped

※子音=a, i, u, e, o以外のアルファベットのこと

※短母音=音を伸ばさず、短く「アイウエオ」と読む母音のこと

一般動詞の否定文・疑問文を作る際には、doを使いましたよね。

過去形の文の場合には、doではなくdidという形を使います。これは、doがedを吸い取った形と捉えてあげるとわかりやすいです。

do + ed ⇒ doed ⇒ did

didを使った否定文・疑問文の作り方は、以下のようになります。

  • 否定文:<did + not [didn’t] + 動詞の原形 + ~.>の語順になる。
  • 疑問文:didを主語の前に出し、<did + 主語 + 動詞の原形 + ~?>の語順になる。答える際は<Yes, 主語 + did. / No, 主語 + did not [didn’t]>になる。

didを使った場合、動詞は必ず原形になります。

didが一般動詞のedを取り去ってしまうと考えると良いでしょう。

例文

She studied English last night.(彼女は昨夜、英語を勉強しました)

She did not [didn’] study English last night.(彼女は昨夜、英語を勉強しませんでした)

Did she study English last night?(彼女は昨夜、英語を勉強しましたか?)

— Yes, she did. / No, she did not [didn’t].

一般動詞の過去形(不規則変化)をマスターしよう!

先ほど確認したように、語尾にedを付けることで一般動詞を過去形にすることができます。

しかし、中にはそうはならない例外もいて、そのような動詞たちのことを「不規則変化動詞」と読んでいます。

たとえば、go(行く)という動詞では、現在形と過去形で以下のようになります。

現在形

I go to school every day.(私は毎日学校へ行きます)

過去形

I went to school every day.(私は昨日学校へ行きました)

このような不規則変化動詞については、過去形の形について1つずつ覚えていく必要があります。

しかし、完全に規則が無いわけではなく、そこにはいくつかのパターンが存在します。

パターン①:途中が-a-や-o-に変わる

原形(現在形)過去形意味
becomebecame~になる
beginbegan始まる/始める
breakbroke壊す
comecame来る
drinkdrank飲む
eatate食べる
forgetforgot忘れる
givegave与える
growgrew育つ/育てる
runran走る
seesaw見る
singsang歌う
sitsat座る
speakspoke話す
swimswam泳ぐ
throwthrew投げる
writewrote書く

パターン②:途中が-oo-に変化する

原形(現在形)過去形意味
standstood立つ/立っている
taketook取る/連れていく
understandunderstood理解する

パターン③:語末が-ought, -aughtに変わる

原形(現在形)過去形意味
bringbrought持ってくる
buybought買う
catchcaught捕まえる
teachtaught教える
thinkthought思う/考える

パターン④:語末が-eft, -eptになる

原形(現在形)過去形意味
feelfelt感じる
keepkept維持する
leaveleft去る/出発する
sleepslept眠る

パターン⑤:語末に-d(-de)が付く

原形(現在形)過去形意味
havehad持つ/持っている
hearheard聞く
makemade作る
paypaid払う
saysaid言う
sellsold売る
telltold伝える

パターン⑥:もともとの語末の-dが-tに変化する

原形(現在形)過去形意味
buildbuilt建てる
sendsent送る

パターン⑦:変化無し

原形(現在形)過去形意味
cutcut切る
readread(発音「レッド」)読む
putput置く

※readのみ、現在形と過去形で発音が変化するので注意

パターン⑧:独自の変化をする

原形(現在形)過去形意味
findfound見つける
gowent行く
holdheld保つ
knowknew知っている
meetmet会う

以上のように、「不規則変化」といっても、本当に規則の無い変化をする動詞は片手で数えるほどしか無く、大半の不規則変化動詞には一定の法則が存在します。

一度に覚えるとなると大変ですが、これらのパターンに着目して1つひとつ着実に覚えていけば、不規則変化動詞のマスターは難しくありません。

否定文・疑問文の作り方については、-edを付ける規則変化動詞の場合と同じくdidを使います。このとき、動詞はもともとの形(原形)に戻るので注意しましょう。

  • 否定文:<did + not [didn’t] + 動詞の原形 + ~.>の語順になる。
  • 疑問文:didを主語の前に出し、<did + 主語 + 動詞の原形 + ~?>の語順になる。答える際は<Yes, 主語 + did. / No, 主語 + did not [didn’t]>になる。

例文

He made a cake for her.(彼は彼女のためにケーキを作りました)

He did not [didn’t] make a cake for her.(彼は彼女のためにケーキを作りませんでした)

Did he make a cake for her?(彼は彼女のためにケーキを作りましたか?)

— Yes, he did. / No, he did not [didn’t].

過去を表す表現をマスターしよう!

「過去形がどんな形かはわかったけれど、どういう時に使えばいいの?」

ここまでを読んで、そんな風に思った人もいると思います。

実際の文章で過去形が使われる際は、目印として「過去を表す表現」がセットで使われることが多いです。そのため、それらの表現をしっかり理解しておけば、どこで過去形を使えば良いかが自ずとわかるようになります。

過去を表す表現で、代表的なものは以下の通りです。

yesterday昨日
last night昨夜
last week先週
last month先月
last year去年/昨年
last ○○day先週の〇曜日
yesterday morning [afternoon]昨日の朝[午後]
at that timeそのとき
thenそのとき
in those days当時
~ ago~前

例文

I slept very well last night.
(昨日はとてもよく眠りました)

Did she leave for America last week?
(彼女は先週アメリカへ出発しましたか?)

We did not meet the man yesterday afternoon.
(私たちは昨日の午後、その男性に会っていません)

I was hungry at that time.
(私はそのときお腹が空いていました)

My grandfather bought this book 10 years ago.
(私の祖父は10年前、この本を買いました)

過去形を使いこなして、英検4級合格を勝ち取ろう!

英語の勉強を進めていく上で、過去形の習得は避けては通れない関門です。

過去形は一見すると無秩序でとっつきにくいものですが、今回ご紹介したように、そこには法則があり、それに基づいて覚えていけば必ずマスターすることができるはずです。

その他の文法や英単語・熟語などの語彙など、英検4級の総合的な勉強方法については、こちらのページで詳しく解説しています。是非参考にしてみてください。

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この記事を書いた人

純ジャパバイリンガル早大生/高校時代英語全国1位、TOEIC965点、英検1級/ 純ジャパ・留学経験なし・海外経験なし・凡人でも独学で英語をマスターする方法について発信/17000語覚えた英単語暗記法&正しい努力で超効率的な勉強をする方法▶︎noteへ

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