英検4級の会話表現はどのように理解すれば良い?会話文の対策方法を解説します

英検4級の会話表現はどのように理解すれば良い?会話文の対策方法を解説します

英検4級を受けるにあたって、英単語や熟語が重要であることは言うまでもありませんね。

単語と熟語がある程度マスターできたら、リーディング対策、リスニング対策、そしてスピーキング対策と勉強を進めていくかと思いますが、皆さん「会話表現」について忘れていませんか?

「会話表現って何が重要なのか、よくわからない」

「ぶっちゃけ、覚えて意味あるの?」

そんな風に思って、会話表現を後回しにしてしまっている人も多いかもしれません。

しかし、英検で主に問われているのは、英語を使ったコミュニケーション能力、言葉を換えれば「会話」の能力です。

それなのに、英語の会話で使われる定型文である「会話表現」を勉強しないのは、非常にもったいないことなのです。

会話表現とは、言うなれば英検4級合格への道を歩きやすくしてくれる「靴」のような存在。

靴がなくても歩けますが、あった方が良いのは間違いありません。

「でも、会話表現ってたくさんあって、何から覚えればいいのかわからない・・・」

「日本語訳と全然違う意味の単語が使われていたりして、なんだか覚えづらい・・・」

とはいえ、いざ会話表現を覚えようと思っても、このような悩みが頭に浮かんできてしまいがち。

そこで今回の記事では、長年学習塾で英検を受験する生徒たちを指導してきた実績のある私が、英検4級の会話表現にはどんなものがあるのか、覚えにくい会話表現を効率良く覚えるためにはどうすればいいのか、オススメの勉強法やコツなどについてまとめてみました。

これを読めば、会話表現への理解が深まり、英検4級の合格可能性が高まること間違いなしです。

英検4級を受けようと思っている人には必ずプラスになる内容だと思いますので、是非参考にしてみてください。

目次

英検4級に会話文って出てくるの?

先ほども説明した通り、英検というのは英語でのコミュニケーション能力を計る試験です。

コミュニケーションとは主に会話で成されるものですから、会話文が試験の中で出題されやすくなるのは、想像に難くありません。

では、具体的に英検4級のどの部分で会話文が出てくるのでしょうか。

会話文が多く出現するのは、主に以下の三か所です。

  • 大問2(穴埋め問題)
  • 大問4B:(Eメール読解)
  • 大問4C:(物語文)
  • リスニング

それでは、1つずつ詳しく確認していきましょう。

会話文が出やすい問題①:大問2(穴埋め問題)

以下は、実際に英検4級の大問2で出題された問題です。

見ての通り、大問2では2人の人物の会話がそのまま問題になっています。

そのため、その中には当然「会話表現」も多く使われています。

ちなみに、この問題の答えは「2」ですが、この正答に至るためには、

  • 会話文中の”I’m better now”が「私はもう(体調が)良くなりました」という意味を表すこと
  • 正答に含まれる”have(had) a cold”が「風邪をひく」という意味の表現であること

少なくともこの2点について知っている必要があります。

このことからも、いかに会話表現が重要であるかがおわかり頂けるかと思います。

会話文が出やすい問題②:大問4B:(Eメール文、手紙文の読解)

大問4にはA~Cの3種類の文章が出てきます。

そのうち2つ目のBでは、例年Eメールか手紙文が出題されます。

以下は、実際の過去問から抜粋したものです。

※日本語訳、および単語の下線は私がつけたものなので、実際の問題には記載されていません。

Eメールや手紙文というのは、会話を文字に起こしたものですので、そこにはやはり会話文、ひいては会話表現がたくさん含まれています。

ちなみに、今回ご紹介した問題では、下線部の箇所に会話表現が使われています。これらについて理解しておけば、内容理解が格段に早まるでしょう。

会話文が出やすい問題③:大問4C(物語文)

大問4Cでは、まとまった量の長文が出題されます。

内容としては、たいていが物語文です。

物語というものには登場人物がいて、当然彼らの会話がその中に含まれてきます。

大問4Cの長文すべてを引用するのはスペースの都合上割愛して、ここでは文章中に含まれる会話文だけを抜粋して載せておきます。

全体の内容が気になる人は、こちらから実際の過去問を参照してください。

※日本語訳、および単語の下線は私がつけたものなので、実際の問題には記載されていません。

物語文といえども、これまでにご紹介した問題と同じように、会話文が数多く出てきているのがわかるかと思います。

先ほどの4Bの場合と同様、下線部には有名な会話表現が使われています。

会話文が出やすい問題④:リスニング

ここまでご紹介してきた①~③は、すべてリーディングテストの問題です。

英検4級の合否はリーディングテストとリスニングテストの合計点で判定されます。

(※スピーキングテストは任意参加の試験なので、英検4級の合否には影響しません。)

そのうち、リスニングテストに関しては、どの大問についても、そのほとんどが会話文で構成されています。

そのため、リスニングテストで高得点を取るためには、会話表現をしっかり理解しておく必要があると言えます。

以上のことから、英検4級にどれほど多くの会話文が出題されるかがわかって頂けたかと思います。

会話文が多くなれば、そこに含まれる会話表現の重要性もまた、必然的に高まってくるもの。

では、続いてはそんな会話表現を理解し、効率的に覚えていくためのコツについて、確認していきましょう。

英検4級の会話表現を理解するためのコツ

コツ①:まずは和訳してみよう

会話表現といっても、英単語を組み合わせて作られた表現であることに変わりありません。そのため、通常の英語表現を理解するときと同様、そこに含まれる単語の意味を1つひとつ繋げていけば、自然と理解することができるものが多く存在します。

Have a nice trip.

「素敵な旅を持って」⇒「良い旅を」

会話表現だからといって必要以上に構えず、まずは1つひとつの単語を和訳して意味を把握していきましょう。

コツ②:英語に独特の言い回しに慣れよう

単語と単語の意味を繋ぎ合わせただけでは上手く意味が取れない場合、それは英語に独特の言い回しである可能性があります。

日本とアメリカなどの外国では、言葉が違う以前に文化が違っているので、ものごとの捉え方1つ取っても全く違うということが少なくありません。

Here you are.

×「ここにあなたは居ます」

〇「はい、どうぞ」

このような表現の場合、日本語に直訳しても意味が掴めないですよね。

単語を和訳して繋げるだけでは意味の掴めない、英語に独特の言い回しについては、1つひとつのニュアンスをしっかり把握しておくようにしましょう。

コツ③:疑問詞の意味をマスターし、よくある疑問文の表現を理解する

会話というのは、人と人とが分かり合うためにする行動です。

そのため、会話をしていく過程では多くの「疑問」が出てきます。

このことから、会話表現には疑問を表す疑問文や、「疑問詞」を用いた表現が多く存在します。

会話表現を効率良くするためには、そのような疑問文や疑問詞の意味用法をしっかりマスターしておく必要があります。

代表的な疑問詞である、いわゆる”5W1H”については意味をしっかり把握しておきましょう。

  • what =「何」
  • who =「誰」
  • where =「どこ」
  • when =「いつ」
  • why =「なぜ」
  • how =「どのように/どのくらい」

また、以下のような代表的な疑問文の形については、それぞれの意味をしっかり整理しておくことが大切です。

  • Will you ~? =「~しますか/~してくれますか」
  • Can you ~? =「~できますか/~してくれますか」
  • Can[May] I ~? 「~していいですか/~しましょうか」

コツ④:友達や両親と問題の出し合いをする

以上のコツを意識して勉強することで、会話表現の理解は着実に高まるでしょう。

あとは、それをいかに定着させるか。

日本語でも、よく使う表現というのは、それだけ記憶に残りやすいですよね。

英語でも同様です。そのため、会話のパターンを繰り返し繰り返し反復することで、身体に染み込ませていく必要があります。

その際オススメなのが、「友達や両親を巻き込む」ということ。

単語カードなどを使って「会話表現テスト」を作成し、クイズ感覚で問題を出し合ってみてください。楽しみながら効率的に会話表現を覚えることができるようになりますよ。

自分一人ではなかなか覚えられないという人は、是非実践してみてください。

英検4級で覚えておくべき会話表現の内容とは?

では、具体的にどんな会話表現を覚える必要があるのでしょう。

最後に、それぞれの使われるシチュエーション毎にカテゴリーを分けながら、代表的かつ重要な会話表現をいくつか紹介していきたいと思います。

誘ったり、提案したりする表現

Let’s go and see a movie.映画を見に行きましょう。
Do you have time next Sunday?今度の日曜日には時間がありますか?
What are you doing on Monday?月曜日には何をする予定ですか?
Can you talk now?今お話できますか?
Shall I open the window?窓を開けましょうか?

人に頼み事をする(される)表現

Will you help me?手伝ってくれませんか?
Please don’t take a picture here.ここでは写真を撮らないでください。
You’re welcome.どういたしまして。
No problem.問題ありません。
I’m sorry, but I don’t know.ごめんなさい、私にはわかりません。

人に許可をもらう(あげる)表現

Can I use your textbook?あなたの教科書を使ってもいいですか?
May I see Ms. Green, please?グリーンさんにお会いできますか?
Of course. / Sure.もちろん
You can go out now.今外出していいですよ
Sorry, I’m afraid not.ごめんなさい、できません。

病気やトラブルがあったときの表現

What’s wrong?どうかしましたか?
I don’t feel well.私は気分がよくありません。
You look very tired.あなたはとても疲れているように見えます。
You should take some medicine.あなたは薬を飲んだ方がいいです。
That’s too bad.それは残念です(お気の毒に)。

お店での表現

May I help you?いらっしゃいませ(何かお手伝いしましょうか?)
Are you ready to order?ご注文はお決まりですか?
How much is this salad?このサラダはおいくらですか?
Do you need anything?何か必要なものはありますか?
Would you like a cup of coffee?コーヒーを一杯いかがですか?

道を尋ねる(尋ねられた)ときの表現

Where is the City Hall?市役所はどこですか?
How can I get there?そこにはどうやって行くことができますか?
Where is the nearest station?一番近い駅はどこですか?
How long does it take from here to the shop?ここからそのお店まではどれくらいかかりますか?
You’ll go there in five minutes.5分でそこに着くでしょう。

電話で話すときの表現

Hello, this is John speakingもしもし、(こちらは)ジョンです。
Is Mr. Smith there?スミスさんはいらっしゃいますか?
Who’s calling?どちら様ですか?
Speaking.(電話口で呼ばれて)私ですよ。
You have the wrong number.番号を間違えてますよ。

会話表現をマスターして、英検4級合格を掴み取ろう!

会話表現は、会話文に多く使われる表現であることから、英検4級の問題では非常に良く出題されるポイントとなります。

これらを知っているかどうかで問題の理解度が大きく変わり、その結果、英検4級の合否に大きく影響してくるのは間違いありません。

今回ご紹介したものは、英検4級に出題される会話表現のうちのごく一部に過ぎませんが、ここまで読み進めた方は、英語の会話表現がどんなものなのかというイメージは掴んで頂けたのではないでしょうか。

会話表現以外も含めた、英検4級の総合的な勉強方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。是非参考にしてみてください。

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会話表現をマスターすることで、英検4級合格への道のりは格段に楽になるはずです。

今回ご紹介したコツなどを参考に、是非マスターしていきましょう!

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この記事を書いた人

純ジャパバイリンガル早大生/高校時代英語全国1位、TOEIC965点、英検1級/ 純ジャパ・留学経験なし・海外経験なし・凡人でも独学で英語をマスターする方法について発信/17000語覚えた英単語暗記法&正しい努力で超効率的な勉強をする方法▶︎noteへ

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