「英検準二級の面接のコツはある?」
「英検準二級の面接対策はどのように進めれば良い?」
「英検の二次試験に苦手意識がある。」
この記事をご覧になっているあなたは、英検準二級の二次試験(面接)に対して不安を感じているのではないでしょうか?
そこで今回は、英検準二級の面接のコツや勉強法などを詳しく解説します。
事前に面接のコツを知っておくだけで、二次試験に合格できる確率は大きく高まります。
何としてでも準二級の合格を勝ち取りたい方は、ぜひ最後までご覧ください!
英検準二級の二次試験(面接)の概要を解説
英検準二級の面接のコツや対策法を解説する前に、まずは英検準二級の二次試験がどのような内容・レベルなのかを説明しておきます。
自分が受験する試験の概要を詳しく知ることで、より効率的な対策が可能になるのでぜひチェックしておきましょう。
英検準二級の二次試験はどのような内容?
英検では、一次試験(リーディング・リスニング・ライティング)で合格できた人だけが、二次試験に挑戦できます。
英検準二級の二次試験で行われる試験は「英語による面接」です。
準二級の面接では、以下のような検定形式になっています。
面接試験の形式 | 課題 | 課題の内容 | 問題数 |
個人面接 (面接委員は1人) | 音読 | 50語ほどの文章を読む | 1 |
イラストに関する質問(No.2) | 音読した文章の内容についての質問に答える | 1 | |
イラストに関する質問(No.2) | イラストで描かれた人物の行動について、面接官に説明する | 1 | |
受験者自身の意見を問う(No.4) | イラストで描かれた人物の行動について、面接官に説明する | 1 | |
受験者自身の意見を問う(No.5) | カードのトピックに関連する質問に答える | 1 | |
日常生活の身近な事柄に関する質問に答える。 (カードのトピックとは関係の無い内容も含まれる) | 1 |
準二級の面接では、
- 質問への応答内容
- 発音
- 使用する語彙
- 使用する文法
- 情報量
- コミュニケーションの積極性・面接態度
等の観点で採点が行われます。
二次試験の合格率や合格ラインは?
二次試験の合格率や合格基準点について気になっている方も多いのではないでしょうか。
英検準二級の面接の合格率は「約80%」と推測されています。
英検では2016年以降、合格率の発表を行っていません。そのため、正確な合格率は分かりかねます。
ただ、2015年まで発表されていたデータを参考にしてみると、およそ80%程度の合格率になると考えられています。
どのくらいの点数を取れば合格できるの?
準二級の合格基準スコアは英検公式が発表しており、その情報によると「二次試験の合格ラインは406点」と分かります。
面接試験の満点スコアは「600点」ですので、合格するには「およそ7割程度の点数」を目指さなければいけません。
英検では問題の配点が詳しく分からないため、自分が実際に何点とれているかを推測することは非常に難しいです。
つまり、最低何点取れば良いのかはわかるが、自分が何点取れたかわからないので、取れるところでできる限りの点数を取っていく必要があることがわかります。
自身の得意、不得意を伸ばして効率よく英検対策をするためには、試験内容などをしっかり把握しておくことが大切です。英検準二級の合格点や合格率、試験全体のレベルなどについて詳しく解説している記事もあるので、ぜひ参考にしてください。
英検準二級の二次試験(面接)の流れを確認!
続いて、英検準二級の面接がどのような流れで進行するのかについて解説します。
面接の流れを把握しておかないと、本番で焦ってしまったり、減点対象となり得る行動を起こしてしまう危険性があります。
必ず面接の流れを理解しておくようにしましょう!
受験が始まる前に、携帯電話の電源を切って「携帯電話収納ケース」に入れておきましょう。
面接カードと自分の荷物は手に持ったまま待機します
係員から指示を受けたら、ドアをノックして面接室に入ります。
面接室に入ったら、「Hello!」など明るく挨拶するようにしてください。
面接室に入室したら、面接官から「Can I have your card, please?」と言われます。
「Yes!」と返事をして、自分が持っている面接カードを手渡しましょう。
着席する前に面接カードを手渡すのがポイントです。
面接官から「Please have your seat.」と言われるので、「Thank you.」と答えて着席します。
着席したら、面接官から自己紹介が行われます。
「May I have your name , please.」と言われるので、「Yes, my name is ~.」と自己紹介しましょう。続いて、「This is the Grade Pre-2 test, OK?」と受験級の確認がされるので「OK.」と答えます。
受験級の確認が終わったら、「How are you today?」など軽い挨拶が行われます。
あいさつが終わったら、本格的に試験がスタートします。
「Here’s your card.」と問題カードが渡されるので受け取りましょう。
英検準二級の問題カードにはパッセージ(およそ50語)と2枚のイラストが印刷されています。
上の画像は、問題カードのサンプルです。英検三級の問題カードと似ていますが、
- パッセージの量:30語(三級)→50語(準二級)
- イラストの数:1枚(三級)→2枚(準二級)
このような違いがあります。
「Please read the passage silently for 20 seconds.」と指示されたら、問題カードを黙読します。
黙読時間は20秒です。
英検三級(30語)の時よりパッセージの量が増えているので、より集中して黙読する必要があります。黙読している最中のコツは、次の章で詳しく解説しています。
20秒が経過したら、「Please read it aloud.」と指示されます。そのタイミングでパッセージを音読します。
音読を始める際は、パッセージの「タイトル」から読み始めるようにしましょう。
音読が終わったら、いよいよ面接官からの質問がスタートします。
問題カードを使った質問は合計3問です。
- 問題No.1→パッセージの内容に関する質問
- 問題No.2→イラストAに関する質問
- 問題No.3→イラストBに関する質問
面接官の質問や話している内容が聞き取れなかった時は、遠慮せずに聞き返しましょう。
面接官から「Please turn over the card and put it down.」と指示されたら、手に持っている問題カードを裏返して机に置きます。
問題カードを裏返したら、続いて「受験者自身の意見」を問う問題が行われます。
- No.4→カードのトピックに関連する質問
- No.5→日常生活の身近な事柄に関する質問(問題カードとは関係ない内容も含まれる)
質問に答えるのが難しいと感じても、あきらめずに「伝える努力」をしましょう。
面接試験では話している内容の他に、積極性や試験に対する態度も採点要素として見られています。
No.4・5の質問が終わったら、「Could I have the card back, please.」と指示されます。
このタイミングで問題カードを面接官に返します。
返す際は「Here you are.」など一言添えると良いです。
「You may go now.」と言われたら、「Good bye.」や「Have a nice day.」などと一言挨拶をして退室します。これで準二級の面接試験は終了です。
以上が準二級面接の流れです。
準二級の面接時間はおよそ「6分間」です。三級の二次試験は5分間なので、少し時間が長くなっています。
英検準二級の二次試験(面接)を突破するためのコツ
ここまで、二次試験の概要や流れなどをまとめてきました。
準二級の二次試験がどのようなものかを把握できたところで、「面接試験を突破するためのコツ」を解説します!
ここでは
- 黙読・音読する時のコツ
- 「パッセージ問題」を解く際のコツ
- 「イラスト問題」を解く際のコツ
- 「受験者の意見を問う問題」を解く際のコツ
4つのパートに分けて解説します。
黙読・音読のコツ
面接官から問題カードを受け取ったら、まず初めに20秒間の黙読時間が与えられます。
黙読している間は
- パッセージのテーマ・内容をおおまかに理解する
- 特定の語彙を探す
この2つが大事です。
音読が終わった後に、パッセージの内容に関する質問が行われます。
そのため、黙読の時点でパッセージが何を伝えているかある程度理解しなければいけません。加えて、特定の語彙を探しておくことで、パッセージの質問に回答しやすくなります。
その語彙は
- in this way(この方法で)
- by doing so(そうすることによって)
- so(だから)
です。
パッセージ問題では「How~?(どのようにして~?)」か「Why~?(なぜ~?)」のどちらかの疑問詞で質問されることがほとんどです。
そのため、上記に挙げた語彙の付近に答えとなる文章が書かれている可能性がものすごく高いです。
黙読は20秒ありませんが、この短い時間でできるだけの手がかりを集めておきましょう!
黙読が終わると次に音読するように言われます。音読では採点ポイントの一つである「発音」を重点的に見られるので、できるだけ減点されないように意識しなければいけません。
音読する際のコツ
- タイトルから読み始める
- ゆっくり、はっきり読む
- 読み間違えた箇所はすぐに読み直す
特に大事なのは「ゆっくり、はっきり読む」こと。
焦って音読スピードが速くなったり、自信が無くて声が小さくなると、採点ポイントの「発音」で減点される可能性があります。
とにかくハキハキとして聞きやすい声で音読するようにしてください。
「パッセージ問題」のコツ
パッセージ問題(No.1)を解くコツは
質問に使われた疑問詞をしっかり聞く
黙読の時に注目した語彙の近くから答えを探す
です。
まず、聞かれた質問に正しく解答するために「疑問詞」に注目するようにしてください。
基本的に、使われる疑問詞は「How」か「Why」です。
Howが使われた場合は「その手段」を答え、Whyが使われた場合は「その理由」を答えることになります。
疑問詞を聞いて、自分が答えるべき内容(手段 or 理由)が分かったら、黙読の時にチェックしておいた語彙(in this wayやso)付近の文章を読んでみましょう。
およそその部分に、答えとなる文章が書かれています。
英検公式のサンプル問題を見て確認してみましょう。
疑問詞はHowなので、環境をより良くする「手段」を聞かれています。
家族が行っている手段は「in this way」の前に書かれていますね。
答えは、「By using products made from recycled paper .(リサイクル紙で作られた製品を使うことによって)」となります。
「イラスト問題」のコツ
イラスト問題では、写真Aと写真Bをそれぞれ見ながら質問に答える形式です。
ここでは主に「文法が正しく使われているか」を見られます。
なので、点数を取りこぼさないためにも適切な文法で答えられるようにしましょう。
【問題No.2(写真Aを使う問題)のコツ】
現在進行形(be doing)で答える
三人称単数現在形の「s」をつけ忘れない
【問題No.3(写真Bを使う問題)のコツ】
「because」等の接続詞を使って具体的に説明する
「受験者の意見を問う問題」のコツ
続いて、受験者の意見を問う問題(No.4・5)のコツを解説します。
面接官から聞かれた質問に対して「自分の意見+選んだ理由」を伝えなければいけません。
ここで重要なことは、自分の「本当の意見」ではなく、「理由を話しやすい意見」を選ぶことです。
自分が本当に持っている意見を選んだとしても、理由を上手く面接官に伝えらえないと減点されてしまいます。
必ず、「どちらの意見の方が理由を説明しやすいか」を考えるようにしてくだsだい!
面接試験全体で意識すべきコツ
最後に、面接試験全体で意識して欲しいことを紹介しておきます。
それは
- 聞き返す
- アティチュード
- 当日の流れを把握しておく
上記の3点です。
英検の面接試験では「積極性」も評価されます。
面接官が話したことが聞き取れず、黙ってしまったりもじもじしたままだと「消極的」と見なされ減点される可能性が高いです。
もし聞き取れなかったら、恥じることなく
- Excuse me ?
- I beg your pardon ?
- Say that agein ?
と聞き返してください。
また、英検の面接は「アティチュード(態度)」も評価の一つになっています。
試験に対する取り組み方や態度が悪いと減点されるので注意が必要です。
アティチュードで減点されないために
- 入室時・退室時にしっかりあいさつをする
- アイコンタクトをしっかりする
- 聞き取りやすい声で話す
- 礼儀正しく自然な会話を心がける
などを意識して試験に取り組みましょう。
そして、何も準備をせずに試験会場に行ってしまうと、途中で焦りや不安が生まれ、通常の実力を発揮できなくなってしまいます。
万全な事前準備はものすごく大切です。
特に、「面接試験がどのような流れで進むのか」はしっかり把握しておきましょう!
英検準二級の面接対策に使える参考書とおすすめ対策法
ここから、英検準二級の面接対策に役立つおすすめの参考書や、その参考書を使った対策法を紹介していきます。
面接試験に不安があるなら、適切な方法で徹底的に対策していきましょう!
面接対策に役立つ参考書
準二級の面接対策におすすめの参考書は以下の2つです。
- 10日でできる! 英検準2級 二次試験・面接 完全予想問題
- 英検準2級 面接・攻略ポイント20
10日でできる! 英検準2級 二次試験・面接 完全予想問題
こちらは、10回分の予想問題を通して二次試験突破の実力が身につく問題集です。
【10日でできる! 英検準2級 二次試験・面接 完全予想問題】
一次試験の合格発表から二次試験までの短い期間で、面接試験のコツや解き方を習得できるので、ぜひとも持っておきたい一冊です。
特徴
- 10回分の予想問題を使って実戦形式で対策できる
- スマホやPCで動画を見ながら面接をリアルに体験できる
- 出題内容や重要表現、例文などをスマホで聞くことができる
英検準2級 面接・攻略ポイント20
こちらのテキストには、面接試験の攻略ポイントと模擬テスト8回分が収録されています。
すぐに実践で使える攻略ポイントが分かりやすく解説されているので、「できるだけ短期間でしっかり対策したい」という方におすすめの一冊です。
特徴
- YouTubeを使ってシミュレーション動画を見ることができる
- リアルな模擬テストが8回分掲載されている
- 「よくある誤答」や「詳しい解説」があるから安心
ここで紹介した参考書はどちらも「面接試験に特化した」参考書でした。
もちろん、面接に特化した参考書さえあれば十分対策可能ですが、より勉強の効果を高めたいなら「他の技能を伸ばせる参考書・問題集」を使うべきです。
例えば、面接試験のコツや流れなどを理解できていても、語彙力が無ければそもそも英語を話すことができませんよね。
そのような方は、単語帳を活用して「使える単語」を身につける必要があります。
面接対策本以外におすすめの参考書(単語帳や問題集など)は以下の記事で紹介しているので、ぜひご覧ください。
完全予想問題を利用した準二級の面接おすすめの対策法
面接対策で重要なのは「とにかく実践する(話す)」ことです。
本を使ってインプットしているだけでは不十分。
実際にアウトプットする学習を繰り返さないと、面接試験で使えるスキルはなかなか身につかないです。
なので、面接対策する際は「予想問題を何度も繰り返し解く(実戦形式で)」ようにしてください!
先程紹介した「10日でできる! 英検準2級 二次試験・面接 完全予想問題」には、10回分の予想問題が掲載されています。
この問題を1日1個、実際に口に出しながら解いていきましょう。
二次試験までにある程度時間があるなら、この参考書を2~3周することが理想です。
何度も繰り返し実践問題を解くことで、徐々に英語で解答するコツをつかむことができます!
「本を使って独学で勉強するのが苦手」
「一人で対策するだけで本番しっかり話せるようになるか不安」
もし独学での対策に不安を感じる方がいたら、「オンライン英会話サービス」を使ってみることをおすすめします。
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オンライン英会話の中には「英検対策コース」を設けているところもあるので、英検受験生にとって心強い存在です。
英検の面接対策に使えるオンライン英会話については、別の記事で詳しくまとめているのでチェックしてみてください!
面接試験合格のためにしっかり準備しよう!
今回は、英検準二級の面接試験について詳しくまとめてきました。
面接試験の内容や当日の流れ、合格に近づくためのコツなどを詳しく解説したので、ぜひ参考にしてみてください。
面接試験で合格するためには、とにかくアウトプット学習することが必須です。
ぜひこの記事で紹介した方法で勉強を進めてみてください。
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