英検準二級で苦戦している人が多いのが、ライティングではないでしょうか。英語の基礎はついてきた、でもアウトプットするのがまだ難しい時期でもあると思います。何を書いたらいいのかわからない…。この記事では、そんなあなたがヒントを見つけ、ライティングでもう悩まなくて良い方法をご紹介しています。
英検準二級のライティング問題の概要
ライティング問題では、QUESTIONで聞かれている質問について、自分の意見と「その理由を2つ」英文で書きます。 準二級の場合、解答文字数の目安は50~60語です。
解答は4つの観点で採点され、観点ごとに0~4点の5段階で評価されます。得点の満点は16点で「内容・構成・語彙・文法」の観点から成り立っています。
英検準二級のライティング概要について、詳しくまとめた記事があるので、さらに詳細を知りたい方は下記記事をご覧ください↓
英検準二級のライティングQUESTIONに対する答えに書くネタがない人の特徴
ライティング問題が苦手な人はどんな人?まずは何がわからないのか、どこが難しいのか、自己分析することが重要です。そこが理解できたら、適切な対策をしましょう。
日本語においても作文が苦手
トピック選定、自分の意志決定、言葉選びなど、作文時には決断力が必要となります。自由作文の場合は特に、軸が定まらなく迷走しがちです。英検の過去問や回答例を見て、内容の流れや雰囲気を掴みましょう。そこから、まずは日本語で作文の練習をしていきます。
考えはまとまっているけど、英語力が足りていない
内容が決まり、いざ「よし、書こう!」 と意気込んだ先に、「あれ、この単語が出てこない…。」と焦ることもあります。その後、わからない単語を探しているうちに時間制限へ近づいてしまうことも。試験中は緊張していますし、せっかくの勢いを落とさないよう単語力を高めて対策しましょう。
問題形式に慣れていない
英検のライティングでは、回答方式に法則が存在しています。構造が適切でないと、内容や使用している単語・文法が十分でも点数が下がってしまいます。型を定着させて、確実に点数を取得しましょう。
完璧な答えを出そうとしている
読み手を圧倒するような、人間性を褒められるような内容を探していませんか?周りの人に参考にされるような、お手本のような作文を無意識に目指している場合があります。英検は英語力の試験ですので、周りがあなたの意見に賛同するかは重要ではありません。それよりも、お題に沿って筋の通った内容、かつ英作文の型に準ずることが重要です。
英検準二級のライティングネタが思いつかない人がまず最初にやるべきこと
何から手をつけたら良いのかわからないあなたに!ネタに困らなくなる方法を伝授します。ぜひ下記方法を試してみてください。
まずは日本語のみで、作文する練習をする
第2言語が、母国語を超えることはありません。作文自体が苦手であれば、まずは英語ではなく、日本語で練習しましょう。最初から英語で書こうとすると、内容への思考が停止してしまいがちです。何度か日本語のみで作成し、慣れてきたらそれを元に英語に訳します。質問は、過去問や出題予想で行うと英検対策に直結します。
作文には順番がある!①理由を先に考える
理由が無ければ、序論も結論も書けません。箇条書きで良いので、理由を考えてみましょう。問題の中で選択肢が2つ以上ある場合は、各2つづつ出せると余裕が出てきます。
図書館で借りる
- 理由 1-無料で借りることができる
- 理由 2 -エコ
書店で買う
- 理由 1-何度も読むことができる
- 理由 2 -経済活動になる
作文には順番がある!②文章にする
前ステップで用意した理由を元に、文章にしていきます。ここで、英検ではライティングの構成が大切になります。型にはめると点数獲得につながるので必ず使用しましょう。型について、詳しくは記事後半に紹介しています。
ANSWER1
図書館で借りることです。1つ目の理由は、本を買わないことによりコストがかからないからです。2つ目は、ものを増やさないことで、部屋も片付くし環境にも優しいからです。そのため、本を図書館で借りるほうが良いと思います。
ANSWER2
書店で買うことです。1つ目の理由は、自分が買った後であれば、期限を気にせずに何度も繰り返して本を読むことができます。2つ目は、本を買うことで、出版業界に貢献できます。今は本もデジタル化が進んでいますが、私は紙の本が好きです。なので、今後紙の本がなくならないことにも役立ちます。そのため、本を書店で買うほうが良いと思います。
日本語でクラスタリング(ツリー構造)してみる
ネタが思いつかない人にお勧めなのが、クラスタリングです。
大切なのは、視野を広げることだからです。
最初のキーワードから、連想できることを次々に出していきます。ここでは、ストーリー性や一貫性は必要なく、ただ関連するワードを絞り出していきます。
登場人物や、場所、ものなどの幅を広げるため、キーワードを書き出してみましょう。過去問を参考に、トピックの傾向を確認してみましょう。
- 部活動-スポーツ-健康-忍耐-達成感-仲間-協力-協調性-目標
- 新聞-活字-習慣-知識-表現-判断-社会-情勢-視点-紙-環境-エコ
- 携帯電話-スマートフォン-タブレット-パソコン-便利-連絡-SNS-つながり-トラブル-中毒-コミュニケーション力-視力-値段
- 電気自動車-エコ-静か-充電-便利-普及-距離-ガソリン-値段
- コンビニ-便利-食べ物-健康-簡単-種類-日用品-近い-24時間営業-トイレ-外国人従業員-駐車場-WIFI-ゴミ箱
時事問題や社会の状況に関心を持ち調べてみる
英検では、社会制度に関してのライティング問題が多々出題されます。ニュースをチェックする癖をつけましょう。ふんわりとで構わないので自分がどう感じるか、他者の意見はどうか、知りましょう。気になるトピックから、自分で英検風に問題を作成し練習しましょう。特に注目して流行りの話題に目を向けると、長所と短所の理由が出しやすいです。
収束する
- 理由 1-ワクチンの効果
- 理由 2 -行動制限をかけて感染予防
収束しない
- 理由 1-ワクチン反対派
- 理由 2 -新型の出現
ANSWER1
思います。1つ目の理由は、より効果的なワクチンが開発される可能性があるからです。接種率が上がれば、集団免疫を作ることができます。2つ目は、各国が行動制限などをかけ、感染予防に徹すれば感染率は下がるからです。そのため、来年には感染が収束すると思います。
ANSWER2
思いません。1つ目の理由はワクチンを接種しない人が必ずいることです。健康上の理由や、副作用への危惧などを持つ人はたくさんいます。2つ目は、新型が出現し続けます。ワクチン接種が満足に完了しても、ワクチンの効果が薄れることがあります。そのため来年に感染が収束することはないと思います。
どんな問題が出題されるのか、ライティングに使われるネタの例文をチェックしておく
英検では、出題の傾向があります。ライティング問題では、社会制度に関連するものが多く見られます。ここを理解しているのといないのとでは、大きな差が出ます。過去問を解く、予想問題を解く、などして対策をしましょう。
上記を含む英検準二級ライティングの予想問題は、こちらの記事に例文がまとめられていますので、こちらをご覧ください↓
英検準二級ライティングのネタを事前にストックする
事前にストックする大切さは、以下大きくわけて2つあります。
このように、ストックがあれば本番に向けてかなり精神的にも余裕が生まれます。
過去問や予想問題をストック
これは点数アップには間違いなく一番効果があります。総合的な英語力はあるに越したことはありません。しかし、英検は同協会が主催しているので、出題に傾向があり、過去問も繰り返し出題されます。
自分のことについてストック
習慣にしていることだと、理由を言語化する機会はあまりないかと思います。これを機に、少し時間を取って理由や根拠を考えてみましょう。文字に書いてみることをお勧めします。
- 普段はオーガニック食品を買うようにしている
→遺伝子操作された製品や、農薬を避けるため - いらない洋服をリサイクルショップに売った
→ゴミを減らすため、少しでもお金に変えるため - エコバッグを持ち歩いている
→環境のため、ビニールより丈夫なため、ビニール袋が課金になったため - 最近キャッシュレス決済をするように心がけている
→ポイント還元があるため、現金払いより早いため、現金は不特定多数の人に触れられて汚いため - りんごの皮は剥かずに食べる
→皮付きの方が栄養価が上がるため、エコのため、皮を剥く時間が惜しいため
自分が書きやすいトピックを絞ってアイデアを練る
自分の好きなことをトピックにしてみましょう。テキストのやり取りよりも電話が好き、ゲームをよくする、通勤通学には電車ではなくて自転車を使うのが好き…。など、自分の好きなことを日本語でストックしましょう。どんな些細なことで構いませんし、自分だけのこだわりでも良いです。その一つか二つ、余裕があればより多く、型に沿って英作文にし覚えます。試験中に1つでも思い出せれば、構造や使用した単語などを引用して、新しい内容にも取り掛かりやすくなります。
友だちとQUESTIONを出し合い、質問に答えて練習する
学習時、友人と助け合うことはとても励みになります。切磋琢磨する仲間がいることは強みです。そして、英語力向上にも大いに役立ちます。
過去問や予想問題のQUESTIONを元に、理由を一緒に探す
こちらもまずは日本語で試すことをお勧めします。英語力の前に、内容作成の能力を確立すべきだからです。また、「友達の前で英語をしゃべることがちょっと恥ずかしい…」という場合でも利用できます。過去問や予想問題と全く同じでも良いですし、それを参考に口頭でやり取りする。時間があれば、紙に書いてみるとなお良いです。
A「じゃ~…日本では、オンラインスクールが将来もっと増えると思う?」
B「思う!家から出なくていいから、どこからでも受講できるし、交通費もかからないよね。」
A「そうだね。そうしたら、普段仕事や学校があるひとでも、時間の融通が利きやすいかも。」
B 「日本では将来、自動運転自動車が増えると思う?」
A 「うん、増えると思う。そのほうが安全じゃない?信号も確実に止まるだろうし、速度も守るし。今後、高齢者が増えるから、使用者には楽だとも思う。」
B 「そっか。私は人の瞬発力とか臨機応変な操作も必要だと思うから、増えないと思う。運転するのが好きな人もたくさんいるから。」
A「そういう意見もあるんだね。」
1人で黙々と勉強するより、友人との会話や出来事で記憶に印象が残りやすくなります。中々覚えられない単語も、友人に相談して語呂を探したり、話題に出したりするのもお勧めです。
英検準二級ライティングの型を覚えて定着させよう
作文の型は、特に覚える必要があります。いくら作文の内容が良くても、上級な単語を使用していても、構造が作文に適していなければ減点されてしまいます。
- 主張(自分の意見)と前置き
- 1つ目の理由(First,~)
- 2つ目の理由(Second,~)
- 結論(再び自分の主張を述べる)
という型に沿って作文しましょう。
詳しくは、こちらのページにて解説しています↓
また、試験内容にはライティング問題の他にもリスニング、リーディング、語彙、二次試験の面接があります。
こちらのまとめ記事で徹底解説しておりますのでご覧ください。
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